2024.10.01
1000年の歴史ある秋祭り「粟田祭」
10月に入りましたが、まだ日中は真夏のような暑さが続いております。
それでも朝晩はかなり気温が下がり、空を見上げるとうろこ雲が広がり虫の鳴き声が聞こえ始めました。
秋の到来を間近に感じます。
秋といえば行楽にスポーツ、お祭りなど何をするにも良い季節です。
今月は京都でも約1000年の歴史があり、悪疫退散を願う「粟田祭」と「粟田神社」についてご紹介したいと思います。
粟田神社は京都の東の出入口である粟田口に鎮座しています。
その歴史は古く、平安時代、876年に「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」という有名な神様と同じ神様とされる
「牛頭天王(ごずてんのう)」を祀ったのが始まりと伝わっています。
また、この地を治めていた粟田氏が建てたとも言われています。
「感神院新宮(かんじんいんしんぐう)」や「粟田天王宮(あわたてんのうぐう)」と呼ばれましたが、
明治になってから「粟田神社」となりました。
古くから、神社の前の道が旧東海道、東山道だったことから、
道を通る人々が旅の安全を祈ったり、無事を感謝したりして、粟田神社にお参りしました。
そのため、旅行安全や交通安全のご利益で有名です。
また境内にある鍛冶神社には有名な刀職人である
三条小鍛冶宗近(さんじょこかじむねちか)、粟田口藤四郎吉光(あわたぐちとうしろうよしみつ)と、
製鉄・鍛冶の神である天目一箇神(あめのまひとつのかみ)が一緒に祀られています。
粟田神社のある粟田口の地は、平安時代から室町時代にかけて刀鍛冶が多く住んでいたとされ、
三条派・粟田口派と呼ばれ数多くの名工を輩出した地だったそうです。
また、祇園祭で毎年先頭を行く長刀鉾の長刀(初代のもの)は、三条小鍛冶宗近が作ったことで有名です。
刀剣の神様をお祀りしている神社なので、悪縁切り良縁結びにも良いと言われています。
そんな粟田神社では毎年10月に行われる粟田祭が有名です。
約1000年以上も前から行われている歴史あるお祭りで、例年10月の体育の日前後から4日間をかけて斎行されます。
見どころ多数の4日間ですが、特に盛り上がりを見せるのは
2日目の夜に執り行われる「夜渡り神事」と3日目の「神幸祭」「還幸祭」です。
2日目の「夜渡り神事」では大きな燈籠である大燈呂が知恩院黒門前の瓜生石へと向かいます。
この大灯籠はあの「ねぶた」の原型とも言われ、毎年新作が登場するのも楽しみの一つだそうです。
昨年や一昨年、あるいはその前に制作されたものも登場し、大きな灯籠が夜の街を練り歩きます。
3日目の「神幸祭」「還幸祭」では神輿に先行して剣鉾が巡行します。剣鉾は祇園祭の山鉾の原形とも云われており、
室町時代には祇園祭が斎行できなかった際は、この粟田祭をもって代わりとしたと伝えられているほど、
重要で大きなお祭りとされています。
今年も体育の日の前後、12日よりお祭りが開催されるようです。
詳しくは粟田神社公式HPより詳細をご確認ください。
秋晴れの続く今日この頃、歴史あるお祭りに是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
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