2025.02.01
改心した鬼も豆をまく!聖護院門跡の節分会
もうすぐ立春、暖かな日々が待ち遠しいこの頃です。
昨年は夏が長く秋が短かったこともあり、一瞬で冬が到来しましたね。
急に寒くなり各地では大雪が降る地域があったり、寒い日が続きましたが、
この頃は寒さも和らいできたように感じます。
2月の行事といえば節分。
立春(今年の立春は3日です)の前の日が節分にあたりますので今年は2月2日が節分となります。
京都では各寺院で、節分にまつわるお祭りを開催しています。
本日はその中でも「聖護院門跡」の節分会についてご紹介したいと思います。
「聖護院門跡」は京都市左京区にあるお寺で、本山修験宗の総本山です。
滋賀県にある三井寺の僧侶だった増誉僧正が、白河上皇の熊野御幸の先達として案内を任され、
その功により現在の聖護院一帯の土地を拝領すると共に熊野三山検校職、修験者の統括を命じられたことが始まりとされています。
1090年(寛治4)「聖を護った寺」として聖護院を創建。
四代目に後白河天皇の皇子が入寺すると、
皇室と摂関家がほぼ入れ替わりで門跡(住職)を務め繁栄しました。
また、江戸時代の後半には京都御所の火災によって一時的に仮の御所としても使われました。
ここから聖護院旧仮皇居として、国の史跡に指定されています。
長い歴史のなかで、たび重なる火災によって移転を繰り返しますが、
延宝4年(1676)に創建の地へ戻って伽藍を整備し、
以来、約350年にわたって現在の建物を維持しています。
そんな聖護院門跡では、毎年節分の前日と前々日の2日間にわたり、節分会が行われています。
修験宗総本山にふさわしく山伏装束に身を包んだ行者たちによる追儺式が見どころです。
豆まきといえば、「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまくのが一般的ですが、
聖護院では「福は内」しか言いません。その理由は、本尊の不動明王の力が強く、鬼は浄化されるため、
外に追いやる必要がないからだそうです。
山伏の験力(ガンリキ)で鬼たちが改心し、なんと善鬼になった鬼たちも一緒に豆まきをし始めるというめずらしい追儺式。
公式HPによりますと今年は2月1日(土)、2日(日)に執り行われる予定とのことです。
ぜひこの機会に鬼と一緒に豆まきに参加してみてはいかがでしょうか。
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