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お知らせ

2025.07.01
京の夏を彩る絢爛豪華な祇園祭

7月になり、いよいよ暑さも湿度も厳しくなって参りました。
この蒸し暑さの中、京都最大のお祭り祇園祭が今年も開催されます。
コンコンチキチン、コンチキチン…優雅な祇園囃子が賑わえば京都の夏も本番です。
今月はそんな祇園祭について詳しくご紹介したいと思います。

祇園祭とは京都東山にある八坂神社が執り行う例祭で、
神田祭(東京)、天神祭(大阪)とともに日本三大祭の一つとして有名です。
869年に日本各地で流行した疫病・厄災の鎮圧を願い、当時の66国にちなみ
66本の矛を立て、平安京の庭園であった神泉苑に神輿を送り神に祈ったことが始まりとされています。

7月1日の「吉符入」に始まり、7月31日の「疫神社夏越祭」まで
その期間なんと1ヶ月に渡り、毎日各種様々な神事や行事が行われます。
なかでも、17日の前祭と24日の後祭で行われる山鉾巡行と神輿渡御、そしてその前夜3日間の宵山は祭りのハイライトです。

釘を一本も使わず、縄がらみの伝統技法で組み立てる「山建て」「鉾建て」が行われ出すと、
京都の街中のいたるところに山や鉾が姿を現します。

祇園祭の主役は「神輿渡御」ですが、
もう一つの主役である「山鉾巡行」は、八坂神社の神々を乗せた神輿を迎える前に、
都大路を祓い清める役割があるといわれています。
16世紀ベルギー製のタペストリーや日本の西陣織、超絶技巧の漆塗りに金工、刺繍…
名品が互いに競うように絢爛豪華に飾られ、その美しさは息を呑むほど圧巻です。
その姿から「動く美術館」と称され、観るものを魅了し続けてきました。

応仁の乱などで中断を余儀なくされたものの、開催回数は驚きの1,000回超となるそうです。
2009年に「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録され、
2014年には前祭・後祭が復活するとともに、大船鉾が巡行に復帰。
そして2022年、後祭の鷹山が約200年の時を経て巡行に復帰しました。
現在も、京都の町衆によって歴史ある伝統が受け継がれています。

山鉾巡行の熱気も冷めやらぬ午後4時頃から、八坂神社では神輿渡御に先立って本殿で祭典が行われます。
午後6時ごろ、御祭神を乗せた3基の神輿が八坂神社を出発し、京都の街を巡ります。
山鉾巡行とは一転し、勇壮な激しさを見せる「神輿渡御」。
氏子たちが2トン余りある神輿を揺さぶりながら練り歩く姿は迫力満点です。
3基の神輿は氏子地域を独自のルートで巡行し、夜には四条寺町の「御旅所」に入ります。

山鉾巡行の1〜3日前に行われる「宵山」も、祇園祭に欠かせないお楽しみです。
日が暮れて駒形提灯に明かりが灯り、祇園囃子が流れるなか、山や鉾を鑑賞できる宵山。
前夜祭にあたる行事で、各鉾町で美しく飾った山鉾がお披露目されます。
懸装品や御神体人形の公開、厄除けのちまきや御朱印の授与など見どころ満載です。
例年7月15・16日は、烏丸・四条通一帯が歩行者天国になり、露店なども立ち並び賑わいは最高潮に達します。

今年も本日7月1日より、祇園祭が開催される予定のようです。
※詳しくは公式HPより開催情報をご確認ください。

山車がダイナミックに方向転換する有名な『辻回し』は祇園祭ならでは、貴重な体験です。
是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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