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お知らせ

2025.06.01
巨岩を祀るパワースポット「岩屋神社」の水無月夏越の大祓式

6月に入り、暑さを感じる日が増えました。
今年は九州南部が沖縄よりも早く梅雨入りし、沖縄が九州南部より遅いのは49年ぶりのことだとニュースになりました。
京都も祇園祭が近づくとともに湿気が訪れますので、例年通り6月中旬頃に梅雨入りしそうな今日この頃です。

本日は梅雨のジメジメを吹き飛ばすような、
水無月夏越の大祓式、茅の輪くぐりを開催している神社、岩屋神社をご紹介したいと思います。

岩屋神社は京都市山科区大宅の地に鎮座する山科最古の神社です。
山科一之宮と呼ばれ、近隣に鎮座する山科神社とともに山科地域で最も古い神社として
地元では「岩屋明神」「岩屋さま」と呼ばれ親しまれています。

その起源はとても古く、なんと古墳時代の仁徳天皇31年(343年)頃と言われています。
社殿背後の山腹にあり、岩屋殿と称する「陰岩」と「陽岩」の両巨岩を磐座として祀ったことが起源とされ、
まだ参拝設備のなかった時代、石座信仰の名残をそのまま現在も大切に伝えています。

後の宇多天皇(889年~898年)の平安時代に「陽岩」に天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)を、
「陰岩」には栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)の夫婦二柱をお祀りし、
また、岩前小社に大宅氏の祖神として、夫婦二柱の皇子・饒速日命(にぎはやひのみこ)をお祀りしました。

平安時代の後期、治承年間(1177年~1180年)に園城寺(三井寺)僧徒によって社殿が焼かれ、
旧記も失われましたが、弘長2年(1262年)に再建。
現存する古代木製高麗狛(木製の狛犬)は当時のものがそのまま残っているそうです。

なんといっても見どころは、奥の院と呼ばれる後背山に鎮座する陰陽の両巨岩。
古くからの石座信仰として、奈良地代以前に遡る古い自然信仰の形態そのものです。
参道の手前には陰岩、さらに登ると陽岩に到着します。鬱蒼とした山林のなかに聳える両巨岩からは、
得も言われぬ自然の偉大な力を感じる、まさに山科のパワースポットと呼ばれるのにふさわしい場所です。
この巨岩のパワーを感じに足を運ぶ人も多く、近年人気のパワースポットとして知る人ぞ知る地として知られています。
また、恋愛成就のパワースポットとしてもSNSで若い男女からも人気を集めており、
男性は陰岩から、女性は陽岩から参拝すれば、理想の恋人が見つかると言われているそうです。

そんな神秘的な岩屋神社ですが、
1年の半分にあたる6月30日に、半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い、
残り半年の息災を祈願する神事「夏越の大祓」が本殿前にて斎行されます。
直径約3mもの大きな茅の輪が平成御門に飾り付けられ、
参拝者は思い思いにくぐり、穢れや罪から心身を清め、無病息災や悪厄退散を祈願できます。
また、夕方17時ごろより夜の祭典として、
夕闇の中にかがり火を焚き、厳粛な雰囲気の中、古式に則った大祓式も執り行われます。

ぜひこの機会に、山科のパワースポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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