2024.09.01
陰陽師安倍晴明公をお祀りする神社「晴明神社」
今夏は早くから異常に熱い日が続き、どうなることかと不安になりましたが
ようやく少しずつ朝夕の気温が下がり、秋の訪れを感じられるようになりました。
秋といえばお祭りの季節ですね。
京都でも夏から秋にかけて様々なお祭りが開催されますが、
今月は秋分の日とその前夜に行われるお祭り「晴明祭」と「晴明神社」についてご紹介したいと思います。
「晴明神社」は平安時代に活躍した陰陽師、安倍晴明公が祀られている神社です。
近年映画や小説など多くの作品で注目されている安倍晴明。
一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
安倍晴明は小さい頃から見鬼の才(けんきのさい:霊やあやかしを見る能力)があったそうで、
当時京都随一とされた陰陽師の賀茂忠行・保憲父子に弟子入りし、天文道を学んだと言われています。
数々の問題を解決し人々を救った晴明は、
天皇側近の陰陽師として認められ、高い信頼を受けていたそうです。
晴明が歴史上に登場するのは40歳のころと少し遅咲きですが、晴明についての伝説はとてもたくさん残っています。
ぜひお時間のある時に調べてみてください。不思議なお話の数々に夢中になりますよ。
晴明が亡くなった2年後の寛弘4年(1007年)一条天皇が生前の功績を称え、
晴明が暮らしていた屋敷跡に「晴明神社」が創設されました。
平安時代の御所より北東の鬼門の位置にあることから、死後も御所・天皇をお守りする御霊神として
祀られていたのですね。
境内には安倍晴明公像や式神石像、厄除桃など見どころ満載ですが、
晴明神社といえば境内の様々なところで見かける五芒星です。
入ってすぐのところにある一の鳥居では額に掲げられた金色に輝く社紋「晴明桔梗」が特徴的です。
鳥居の額には、通常、神社名やお祀りしている神様の名前を掲げることが多いのですが、
この鳥居には社紋が掲げられており、全国的にも珍しいものといわれます。
「晴明桔梗」は「五芒星」とも呼ばれ、晴明が創った陰陽道に用いられる祈祷呪符のひとつです。
京都の街を走っている京都ナンバーの車にはこの五芒星のステッカーを貼っている車をよく見かけます。
魔除け、厄除けステッカーとして大変人気で城南宮の交通安全お札と共に2大交通安全お守りとして親しまれています。
そんな晴明神社では一年で一番重要な祭儀「晴明祭」が今年も行われます。
毎年秋分の日に行われる晴明祭は二日に渡り執り行われ、露店が出るなど多くの人で賑わいます。
公式のHPによりますと、今年も9月21日22日で開催が予定されているとのことです。
秋分の日前夜午後7時からは「宵宮祭」があり、迎え提灯の練り歩きや湯立神楽が奉納されます。
秋分の日午前10時から行われる「例祭」は晴明神社において最も重要な祭儀です。
氏子たちが多数参列し、献茶や献花等が行われます。
午後13時ごろからの「神幸祭」では神輿の渡御が行われ、神輿の担ぎ手の威勢のいい掛け声が祭りを盛り上げます。
本格的な秋の気候にはまだ遠いですが
秋のお祭りの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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