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お知らせ

2021.10.01
世界遺産「東寺」

暑さもひと段落し、爽やかな秋風が心地よい日が続くようになってきましたね。
ここ京都は日に日に秋が深まり、ちらほらと紅葉も色づいてきました。
続く緊急事態宣言に気持ちも沈みがちですが、ワクチンも普及し始め、少しだけではありますが光が見え始めたのかなと思う今日この頃です。
そんな中ではございますが、今月も少しでも京都の美しい景色を楽しんで頂きたいという願いを込めまして、
弊社トップページに京都のランドマークと言っても過言ではない、「東寺の五重塔」の美しい紅葉を掲載させて頂きました。
そんな「東寺」について少しお話ししたいと思います。

京都駅を通る東海道新幹線の車窓から見える、東寺の五重塔。
多数の寺院がある京都市内においても、ひときわ大きな存在感を放っています。

創建からおよそ1200年の歴史を持つ東寺は、平成6(1994)年に世界文化遺産に登録されました。
東寺は教王護国寺とも呼ばれ、東寺真言宗の総本山です。創建は平安遷都から2年後の延暦5(796)年。
国家を御仏の力で守るため「羅城門」の西と東に「東寺」と「西寺」という2つの官立寺院が建立されました。
その後「西寺」は早い時期に衰退しましたが、「東寺」は823年(弘仁14)に嵯峨天皇により弘法大師・空海に運営を託され、
「講堂」や「五重塔」の建立に着手し、今の形となっていきました。
現在にも残る寺院の姿は弘法大師・空海によって構想されたものとされており、歴史のロマンを感じます。

南大門・金堂・講堂・食堂が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍の配置や、各建物の規模は平安時代より変わっていないそうですが、
何度かの火災を経て、東寺には創建当時の建物はもう残っておらず、
五重塔も現存しているものは5代目で、徳川家光の寄進により建てられたものです。
しかし唯一北大門より続く「櫛笥小路(くしげこうじ)」という道だけは、位置も道幅も平安時代より変わることなく残っているそうです。

そして、なんといっても東寺が保有している国宝は25件・81点!重要文化財は52件・23,603点!!と、群を抜いています。
東寺がどうしてこんな有名なのか。ご存知の方もまだまだ知る余地はあるはずです。
余談ですが・・・実は東寺には『東寺の七不思議』なる都市伝説もあるんです。
ご興味のある方はぜひ調べてみてくださいね。

境内には美しい庭園が広がっており、春は桜が咲き誇り、秋になると庭園に植えられた250本もの楓の木が一斉に色づき初め、
例年10月末頃~12月初旬は夜の紅葉ライトアップも実施されます。
2021年紅葉ライトアップの開催も予定されてはおりますが、毎月21日に行われている『弘法さん(東寺縁日)』は中止が続いています。
緊急事態宣言や、まん延防止措置などにより状況は変わりますが、
コロナウィルスが収束した際には是非ともライトアップや縁日に訪れてみてはいかがでしょうか。

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