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お知らせ

2022.03.01
無病息災を願う行事、ひな祭り

3月に入り、暦の上では春になりますが、まだまだ寒さ厳しい今日この頃です。
今月も3日に「上巳(じょうし)」(3月上旬の巳の日の意味)や「桃の節句」と言われる「ひな祭り」がやってきます。
季節の節目は邪気が入りやすいと考えられていたため、厄を払って幸せを祈願するために行われてきました。
京都各地の寺院や神社ではひな祭りにまつわる催しが行われ、賑わいを見せます。
今月はその中でも「3」と言う数字にまつわるお寺「三十三間堂」で行われる、桃の節句「春桃会」をご紹介したいと思います。

京都駅から程近い「三十三間堂」は多くの人が修学旅行で訪れたことがあるのではないでしょうか。
正式名称は「蓮華王院」と言い、蓮華王とは千手観音の別称のことで、このことが由来しているそうです。

平安後期、後白河上皇が院御所内に当時権勢を誇った平清盛の寄進により創設したのが始まりとされています。
その後、本堂は建長元年(1249年)に火災により焼失しますが、文永3年(1266年)に再建されたものが現存のものだそうです。

本堂は全長約120mもあり、日本一長い歴史的木造建造物とされています。
内部には廊下に囲まれた内陣があり、1000体以上の観音様が並んでいて圧倒的な空間を体感できます。
この内陣の柱間が33あることから「三十三間堂」と呼ばれるようになったそうです。
また、33と言う数字は観音菩薩が持つ33の変化身にちなむそうで、この仏教の教えが本堂の建物に表現されています。

堂内は、中尊の千手観音坐像を中心に、左右に500体ずつ、計1000体の千手観音立像が祀られています。
向かって左端の最上段に安置されている第一尊に始まり、右端最下段の紀極尊まで、1000体の千手観音にはそれぞれ名前があります。
1体1体表情が違い、自分に似た像や、会いたい人に似た像が必ずあると言われています。

名前にちなんで「3」の重なる3月3日に行われる法会「春桃会」(しゅんとうえ)は「もものほうえ」とも呼ばれ、
華道・池坊流による献花式と華展が行われる他、法話や落語など様々な慶祝行事が行われます。
過去には瀬戸内寂聴さんの青空説法などが行われることもあったそうです。
また、本堂の拝観通路上にこの日だけの特別な高壇が設けられ、千手観音像を遥拝することができます。
通常の拝観では見ることのできないアングルで堂内を見渡すことができるため、これを楽しみに訪れる人も多いそうです。

また、桃の節句にちなみ、この日訪れた女性限定でピンクの可愛らしい「桃のお守り」が授与(500円)され、無病息災を得ることができるそうです。
この日限定で境内は無料開放されるので多くの人で賑わいます。

まだ収まる気配のないコロナウィルスの脅威が止まることを知りません。
最近では3回目のワクチンも少しづつ普及し出し、感染者は若干減少傾向にありますが、
まだ高い水準で感染者が増えている状態です。
今年も十分に感染対策に気をつけつつ、無病息災を願ってひな祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、ヤマトでは只今ウイルス対策グッズをご提案させて頂いております。
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