2024.11.01
日本庭園の最高傑作と名高い「桂離宮」
11月に入り、今年も残すところあと2ヶ月となりました。
ついこの間2024年になったばかりな気がしますが、もう年末とは早いものです。
遅れてきた秋がやっと深まりつつありますが、まだ残暑抜けきらず。年末が早く感じるのも夏が長いせいですね。
紅葉情報では京都の見頃はだいたい11月中旬〜12月上旬となっています。今年も美しい紅葉の風景を見たいですね。
本日は秋の京都観光で是非おすすめしたい「桂離宮」をご紹介したいと思います。
京都の西、西京区桂にある「桂離宮」は日本庭園の傑作として知られる皇室関係の施設です。
その歴史は古く、1615年(元和元年)に皇族の八条宮家の別邸として智仁親王が創設されました。
この時代は、江戸幕府政権のもと各藩の大名が競い合って庭園を築造しました。
江戸時代に日本庭園築造技術が頂点をなした、と言われている程造園技術が発展し、桂離宮は創設以来、約50年もの歳月をかけて智忠親王(2代目)の代にほぼ完成したと言われています。
桂離宮は、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)と呼ばれるスタイルで大きな池を中心に苑路を巡らせています。
創建当初は桂川の水を引いていたと言われる池を中心に、茶屋、築山、洲浜、橋、石灯篭などを配置して景勝を再現しています。ゆっくりと回れる参観コースでは当時の面影を残す建造物や景色が広がり、ひとつひとつ楽しみながら回ることができます。
この池泉回遊式庭園と呼ばれるスタイルの庭園は各地にたくさんありますが、桂離宮がその中でも傑作とされるのは、池の周りの苑路を歩いている間に景色がずっと変化し続けるところにあると言われています。
高い生垣を抜け、橋を渡るたびに新しい風景が広がる仕掛けは、閉ざして開く景観展開を意図したもので、次に見えるはずの景観が巧みに隠されており、新しい景観が突然展開する仕掛けが特徴のひとつです。
全体を一望できないようにつくられており、日本美の極致とも言うべき庭や建物が次々に現れる仕掛けには、思わず感動するほど。
建築家ブルーノ・タウトが桂離宮を訪れた際、あまりにも素晴らしい庭園に「泣きたくなるほど美しい」という言葉を残したことでも有名です。
また、敷地内には「月波楼」や「月見台」など、月に関連するものが多く存在しています。
これらは室内や庭園から月見を楽しむためにつくられたもので、もともと月見の名所として知られていたこの地に離宮が造営されたことからも、月見が皇族や公家にとっていかに重要な行事であったかがわかります。
桂離宮は通常の施設とは異なり、1日の参観人数が限られています。
見学される際には、宮内庁ホームページか往復はがきで申し込みが可能です。
また、空きがあれば当日受付も可能です。
秋の深まるこの季節にぜひ、皇室伝統の日本文化の真髄に触れてみてはいかがでしょうか。
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